七田チャイルドアカデミー かほく教室のブログ 自己抑制力は3歳までが大事

自己抑制力は3歳までが大事

今日は脳科学から、「これは知っていただきたい!」と思う、自制心の臨界期のお話です。

「その子育ては科学的に間違っています」という國米欣明(こくまいよしあき)さんの本から、
紹介していきたいと思います。

まずは脳の話です。


脳の三重構造(眼窩前頭皮質)

私たちの脳は、実は三重構造になっています。進化していく過程で、
より高度な脳にしていくとき、脳全体を変えるのではなく、
高度な脳を上にかぶせていきました。

つまり、リフォームするのではなく、建て増ししていった感じになっています。

一番奥は、一番古い脳である脳幹があります。
ここはは虫類脳とも呼ばれ、生命維持や種の保存に関することを主に請け負っています。

そしてその上にあるのが、ほ乳類脳とも呼ばれる、大脳辺縁系です。
この辺縁系は、感情に関するものが多く、好き嫌いなど、感情を司る扁桃体、
記憶を司る海馬があるところです。

この感情というのは、不安、恐怖、怒り、好き嫌い、愛憎、嫉妬といった本能的で、
粗野な感情で、それによって行動を起こすように命令します。

そして、最後に大脳新皮質があります。
この大脳新皮質は、霊長類脳とも呼ばれ、知性と理性の脳です。
より高度な、思考や高度な心、善悪や思いやりといった理性を司っているのです。

このようのグレードの違う3階建ての脳をもっているので、
そこをうまく連携、調整する必要がでてきました。
つまり、辺縁系の動物的な感情、衝動をおさえ、
新皮質の人間的な理性で行動できるようにすることが必要になりました。

そこで大事なのが、眼窩(がんか)前頭前皮質だということがわかりました。
この眼窩前頭皮質が発達することによって、新皮質の理性の命令を辺縁系のに伝え、
怒りなどの感情爆発を抑制し、直接暴力的な行動に出ることのないように、
自分をコントロールする役割を果たしてくれています。

しかし、このことは反対にいえば、眼窩前頭皮質が発達が未熟だったら、
どんなに知性や理性が新皮質に完璧に備わっていても、
辺縁系の暴走(感情爆発)をコントロールできないことを意味します。

つまり、今問題になっている「すぐキレる」「ひきこもり」と
辺縁系の本能的衝動が関係しているというのです。

動物は縄張りが荒らされそうになったら、
瞬時に「激しい怒り」の感情がわき、攻撃をして、自分の縄張りを守ろうとします。
これが「すぐにキレる」のルーツになります。

もう一つ、動物は天敵を見つけたら急いで逃げなければなりません。
そうしなければ、食べられてしまうからです。
ですから、動物は、天敵を見つけたら、瞬時に「激しい恐怖」の感情がわき、
急いで逃げます。これが「引きこもり」につながるのです。

このように、辺縁系の暴走を、止めるための眼窩前頭皮質の発達が重要なのです。

ここでもう一つ、大事なことは、
この自己抑制力に大事な眼窩前頭皮質の発達には臨界期があるということです。

臨界期とは、その時期に発達しないと、あとからでは取り返しができないことをいいます。

そして、眼窩前頭皮質の臨界期は、0歳から2歳半で、3歳までにほぼ終わってしまうということです。
だから、3歳までが大切だということですね。

次回、眼窩前頭皮質についてさらに詳しくお話ししていきたいと思います。



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