七田チャイルドアカデミー かほく教室のブログ 君子は始めを慎む

君子は始めを慎む



君子は始めを慎む


貝原益軒が教育書「和俗童子訓」で最初に記したことばです。

この言葉は益軒が、しつけにあたる親たちにもっとも伝えたかったもの。
益軒はそれに次の説明を加えています。

(「君子は始めを慎む」とは)はじめにごくわずかに違っても、
あとで千里も違ってしまうことによるものである。
それゆえ昔の賢人は、子が生まれて物が食べられるようになり、
物がいえるようになると、教育をはじめた。

聖人が『小学の法(幼い者をしつける方法)』をたて、
わけのわからない子どもに正しいことを教えるのは、
誠に理にかなったことである。

赤ん坊は人生のはじまりである。
この時間は、みな似た性質をもっている。
そして誰もが、まだ習っておらず、理性や思考も起こっていない。
しかし、その善をなすか悪をなすかの分かれ道は、ここにある。

ごくわずかのまちがいを犯すたびに善をもって導けば
子どもはすぐ良くなる。これが『始め慎む』理由である。


幼児の時からきっちりしたしつけの大切さを、わかりやすく説いた文章です。

子どもが小さな頃は、そんなに差はないが、子どもが大きくなってきたら、
自制し正しく振る舞えるか、自分中心で身勝手な行動をとるかの差は大きくなり、
そこからの修正は困難であること益軒はいっているのです。

現代の親は幼児の時に必要以上に甘やかして育てがちです。
幼児が公共の場で騒いでいても、人の迷惑になっていても、注意をしません。
子どもがわがままを言っても許しがちで、なんでもしてあげる過保護な親が増えています。

親たちは「まだ何もわからない年齢だから、理屈が理解できるようになってから教えればよい」と
小さな子どもが良くないことをしても見過ごしてしまいがちです。

しかし、幼児でも表情の動きで、親が喜んでいるのか、怒っているかはわかります。
また、すぐにはわからなくても、くり返しくり返し教えて行くことが大事です。

子どもたちは言葉が出るまで、頭でわかっていても、自分の行動をコントロールすることはできません。
だから、注意しても、同じことをくり返し、親の言うことがわからないように見えますが、
子どもの心には入っていきます。

江戸時代から、小さな頃からのしつけの大事さがいわれていたのですね。


(参考図書)『昔、日本人は「しつけ名人」だった』武光 誠著

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